【長さ】カヤックフィッシング、ロッドの選び方【パワー】
このところ休みのたびに風が強くて、思うようにカヤックフィッシングに行けていません。「誰だって泣きたい時がありますよね?」といわれれば、いまがそのときかもしれません。
というわけで、今年の年末に使う予定のカヤックシーバス用ビッグベイトロッドを、こないだ買ってしまいました。こんにちは、サウスウインドのナガシマです。しかも2本も。ついでにこの竿につけるベイトリールとして、ダイワのモアザンPE SVが気になるところなのですが、やっぱりタトゥーラHDカスタムかなぁ……と思っています。まあ、シーバス用のベイトリールはハンドルが長くてパワー系のノブがついていれば、なんでもいいといえばいいのですが。
で、釣りに行けないとタックルのことばかり考えてしまうのですが、今回のブログでは、「カヤックフィッシングで使いやすいロッド」について、ちょっとばかり考察してみたいと思います。
その前に、「カヤックフィッシングでは何本くらいロッドを持っていくのか」というご質問をお客さまより多くいただきます。まず、これについてざっくりお答えしますと……、
●慣れないうちは狙いを一魚種にしぼって、予備ロッドも含めて2本
●慣れてきたら、狙いの魚種が釣れなかったとき用にバックアップタックルをいくつか
という感じになるかと思います。カヤックに5本も6本も積んでいっても実際に使いこなせる人は少ないですし、わりと漕いでいる時間も長いカヤックフィッシングでは、意外と実釣時間は短いものです。なので、多くても3~4本といったところですかね。この場合の内訳は……、
●タイラバがダメならスロージギング
●ティップランがダメならひとつテンヤ
など、わりと近いエリアの似たような水深でできる釣りで組み合わせてタックルを選ぶといいと思います。ティップランとひとつテンヤのように、流用できるロッドもありますしね。ティップランのロッドは、アマダイやシロギスなどのエサ釣りにも使えるので非常に便利ですよ。
けっこう無理があるのは、「シーバスがダメなら沖まで漕いでタイを狙う」とか、「青物が釣れなかったら岸近くまで戻ってシロギスをやる」とか、移動に時間もかかって道具も増えるばっかりで、結局、どっちつかずで釣れなくなってしまうパターンですね。カヤックフィッシングの場合は、ある程度ターゲットをしぼって、集中して狙ったほうが結果が伴いやすいものです。
では。
カヤックフィッシングで使いやすいロッドの特徴についてですが、まず大事なのは、座った状態からほぼ動けないカヤックの場合は、大物がかかった場合はロッドを腕の延長のようにしてファイトしなければならないことも多い、ということです。具体例で説明しますと……、
●VSシイラ
シイラのように縦横無尽に走り回って大きくジャンプもする魚は、右舷から左舷へ、左舷から右舷へとロッドをまわさなければ獲れないことがほとんど。このため、もうおわかりですね。カヤックのバウ(船首)をまたげる長さのロッドのほうが有利なことが多い、ということです。4mクラスのカヤックなら、ロッドの長さは6.8~7フィートくらいあったほうがいいと思います。さらに、遊漁船のように足場がしっかりしていないカヤックでは、ライトタックルで遊んでいるとなかなか寄ってこないことがあります。このため、メーター以上のサイズが狙える場所、時期には、ミディアムクラス以上のパワーのあるロッドのほうがファイトがラクな場面が多いですね。
●VS青物、マダイ
通常のジギングやスロージギングでは、一般的に遊漁船で使われているタックルをそのまま流用してもまったく問題はありません。ジギングの場合、ヒットした青物は底に向かってつっこむことが多く、浅場以外では水平方向に走ることは少ないので、片舷でファイトしてもロッドの力をうまく利用すれば浮かせることができます。ただし、カヤックは水面が近いので、あまりに長いとジャーク時にティップが水面をたたいてしまい、かなり釣りにくくなることがあります。このため、普通は5.6~6.3フィートくらいまでが使いやすいでしょう。カヤックでのタイラバやライトジギングでのマダイも遊漁船とほとんど同じ釣り方なので、一般的なタイラバロッド、ライトジギングロッドでOKです。ちなみに、最近にわかに注目されているカヤックでのブリトップ(トップウォータープラッギング)も専用キャスティングロッドをそのまま利用すれば大丈夫です。
●VSアオリイカ
簡単にいうと、キャスティングもティップランも、岸釣りで使うものよりもやや短め、といった感じです。キャスティングは岸釣り用タックルの流用になります。ティップラン専用ロッドは、最近では短めのラインナップもいろいろ増えてきていますね。具体的には6~7フィートクラスのロッドがカヤックには使いやすいと思います。カヤックではロッドティップ(竿先)にラインが絡むトラブルも多いので、あまり長いとほどきにくいもの。といっても、2ピースロッドならジョイント部をはずせばカヤック上でもライン絡みのトラブルはすぐに解消できるんですけどね……。
●VSシーバス
基本的には、岸釣りよりもボートシーバスで使われているものから選ぶとカヤックに使いやすいものが多いです。大型のシーバスは、シイラほどではないにしろヒットしたあとジャンプして走り、底にもつっこみます。産卵前は、カヤックをぐるぐる回すほどパワーのある個体もいます。このため、7フィート前後のロッドが使いやすいでしょう。ただし、シーバスは時期や場所によりヒットルアーがけっこう変わるため、使いやすいロッドも変化します。好みにもよりますが、万能的なのはルアー負荷28gくらいのボートシーバス用スピニングロッドですね。
もちろん、いきなり多くのタックルをそろえるのは大変ですよね。なので、7~8フィート前後のシーバスロッドかエギングロッドを1本持っておくと、軽めのジグを投げてサバやワカシを狙ったり、ジグヘッドリグで根魚を釣ったりと、カヤック用万能ロッド的に使えておすすめです。
また、カヤックでは、波打ち際でひっくり返ったときにロッドを折ったり、沈めたりすることもあります。釣りたい魚がいる場合、タックルは、まず安いもので試してみるのもいいと思います。その釣りにハマったら、もうちょっと使いやすいものにレベルアップするのでもいいでしょう。
もし、カヤックフィッシングのタックルのことでわからないことなどがありましたら、ナガシマまでご連絡くださいませ。より具体的にご説明させていただきます! メールはこちらまで。
もちろん、みなさまの釣果写真もお待ちしております。まずはご連絡ください!
では、ナガシマでした☆☆☆
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