【できる】出艇前にやっておくべき基本【できない】

みなさまこんにちは、サウスウインドのナガシマです。

今日の横浜はじわじわ寒いです。でも、明日は最高気温が25度くらいになるそうです。しかし、水曜日には最高気温が10度に満たないとか……。4月って、一年のうちで一番、平年より5度以上、気温が高かったり低かったりする日が多いそうです。はい、これもNHK天気予報の受け売りです。こうなると、カヤックに乗るにもウエアをどうしようか悩みますよね。ジャケットを一枚、艇内にしまっておいて、寒かったら着ればいいやとは思ったものの、フロントハッチに手が届かない！　ありますねー。これ、意外とやってしまいがちなカヤックあるあるです。

というわけで、

本日のブログは「ゼロからはじめるカヤックフィッシング、よくある疑問にお答えするシリーズ」です。今回は、海の上でできること、できないことについて考えてみたいと思います。

ではレリゴー。

カヤックは、一度シートに座ったら、水上ではほとんどその着座位置から動けないものと思ってください。しかも、ほぼ上半身しか動かすことができないので、おのずと手の届く範囲は決まってきます。とくに荷物や道具の多いカヤックフィッシングの場合、デッキ上のレイアウトは整然としておきたいもの。海の上で「あ、やっべ……」とならないよう、準備は入念に、です。

●フロントハッチは「開かずの間 」

はっ！　しまった、お弁当が……ということもあります。そう、海の上ではフロントハッチを開けることはまずありません。その前に、よほどのベタ凪でないかぎり、カヤックのバランスの問題でハッチまでたどり着けないと思います。このため、フロントハッチには水上でまず使わないもの（たとえば、お財布やクルマの鍵、カヤックカートなど）を収納するようにしましょう。

●お手洗い、済ませましたか？

カヤッカーの間でたびたび問題になる、洋上でのおトイレ。達人ともなると、体をひねったり、立てヒザしたり、ペットボトルを利用したりしてスッキリ！させていますが、慣れないうちは無理しないほうがいいですよ。バランスを崩して落水したり、転覆したりすると大変ですから、波風のある日は、一度、岸まで戻ったほうが安全です。ぜひ、出艇前に済ませておきましょう。

●あなたのロッド、ライン通ってないですよ！

海に出てからライン通せばいいや、というのは間違いです。基本的には難しいと思ってください（2ピースロッドや振り出しロッドなら、まだ可能ですが）。これも必ず、出艇前にセットしておくのが超基本です。先日、当店スタッフよっしーがブログで書きましたが、kayak55.comのチャン松さんでさえ、揺れる艇の上でロッドにラインを通すときにはイナバウアーになります。

●あれ、ドレンプラグ閉めたかな？

ガスの元栓。家の鍵。これと同じように、閉めたかどうか気になるのがドレンプラグ（水抜き栓）です。フロントハッチと同様に、海上ではドレンプラグにアクセスすることはできません。ちょっとでもゆるんでいるとじわじわ浸水することが多いので、気になったら一度、岸にもどってチェックしましょう。もしくは、仲間の艇に確認してもらうのも得策です（いたずら厳禁ですよ！）。

そのほか、海上でできないことといえば、以下のものがありますね。

●魚探の振動子をセットしていない
魚探はセットしたのに、振動子つけてなかった……。これもよくあります。はい、ふりだしへ。

●クーラーボックスのフタの開く方向が逆
両開きでなければ、自分が腰をひねりやすいほうにボックスの取っ手を向けておきましょう。

●ホビーのラダーを留めるゴムのはずし忘れ
ただでさえ準備の多いホビカヤなのに、これをやると「あー」ってなります。自分を戒めます。

●予備パドルを艇内に入れてしまう
万が一のとき、すぐに使えないと意味がないので、艇内に入れたらダメよダメダ（以下略）。

●バウ（船首）もしくはスターン（船尾）のトグルなどに引っかかったルアーの回収
見えているのに手が届かない、せつない思い。その日の爆釣ルアーも、着岸までおあずけ。

などなど、カヤックフィッシングって意外と制約の多いものなんです。しかし、それを補って余りある感動や思い出を得ることもできるのですから、みなさん夢中になってしまうんですね。とにかく、安全のための準備だけはしっかり整えてから出艇するように心がけましょう。

ではみなさま、よい釣りを！　

ナガシマでした☆☆☆