【シラス】カヤック青物・超?入門【ナブラ】
あづい! ビール飲みたいっ! 店の近所の居酒屋さんが誘っています。
毎度ありがとうございます、サウスウインドのナガシマです。
さて。
今日の昼ごろ、東京湾口になんとシャチらしき大型海洋生物が3~4頭ほど泳いでいるのが目撃されたらしく、付近を航行する船舶に注意情報が出ているようです。昨日は相模湾西部に出現したそうで、沿岸部で漕艇するカヤックでも、もし見かけても絶対に近寄らないほうが賢明ですね。どうやらファミリーのようなので、カヤックで刺激するとたぶん襲われます。近年では東京湾にホホジロザメも現れていますが、ついにシャチとは……。前からいましたっけ?
さてさて。
つまり、シャチもやってくるくらい東京湾も相模湾もベイトが多いということなのでしょうか。たしかに、例年にも増して青物の魚影が濃いように思います。5月半ばを過ぎて水温が上がってからは、連日のように沿岸部のどこかでイナダ、ワラサ、そしてブリクラスまでもボイルしているのが見受けられるようになりました。これはもう、カヤックで狙うしかないですね!
しかし! この時期の青物のボイルは難しい一面があります。ナブラがあるのに何しても釣れないと、自分がヘタになったのではないかと錯覚するほど……。なぜかというと、青物たちがエサを偏食することがあるからなんですね。カタクチイワシをバクバク食べていれば、それなりの準備をしておけばもらったも同然なんですが、問題はマイクロベイト捕食時。つまり、シラスなど超小型の稚魚ばっかり食べているときは、けっこう難易度が高いんです。でも、なんとか食わせられる方法がありますので、その裏基本をちょっとだけ解説してみます。
はい、これがシラスです。カタクチイワシなどの稚魚で、体長は5cmほど。湘南では生シラスや釜揚げシラスとしても超有名ですね。これ、たまたまカヤックのそばを泳いでいたので撮影できました。ただし、ちょっとでも水面が波立ったりすると、もう見えなくなります。でも、目のいい青物は水面のシラスをしっかり食べています。人間が食べておいしいものは、青物も大好物なんです。関東近海では、晩春から初夏にかけてこれを食べはじめると、ルアーセレクトや誘い方がすごく難しくなります。まあ、これをなんとか攻略するのがオモロイんですけどね。
これがシラスナブラです。カタクチイワシの成魚を食べるときのように盛大に水面が割れることは少なく、ザバザバザバ……と、まるで強い雨が水面を叩くような捕食音がすることが多いです。移動スピードは、ほかのベイトよりもやや遅めといったところでしょうか。
シラスナブラは神出鬼没。岸近くの浅場でいきなりナブラが立つこともあります。なので、カヤックでも守備範囲となる場合が多いのです。このチャンスを狙わない手はないですよね。
もちろんトリヤマが立つこともあります。ただし、海鳥たちもうまく食べられないくらいシラスが小さいので、カタクチイワシのトリヤマのように縦に大きく盛り上がることは少なく、水面近くで横に広がるような形になることが多いです。シラスナブラのトリヤマからは、小魚を食べたくても食べられない海鳥たちがイライラしているような様子がなんとなく伝わってくるはずです。
で、このシラスナブラを攻略するにはどうしたらいいか。答えのひとつは水面でのトップウォータープラッギングにあります。ジグを沈めて中層を探っても食うことは少ないです(ただし、たまに大型のワラサ~ブリクラスがシラスを無視して中層やボトムでイワシやアジ、イカなどほかのベイトを捕食している場合があるので要注意!)。20~30gくらいの小型ジグのキャスティングもたまーに有効ですが、「ズボッ!」というジグの着水音を極端に嫌うことがあるため、基本はシンキングペンシル、ダイビングペンシル、ポッパーが中心になります。
で、大事なのはプラグのカラー。ずばり、スケスケのクリアカラーが効きます。
このように、太陽光を透過するクリアカラーが一番有効だと思います。つまり、ひとつのルアーとして食わせるというよりも、きらきらしたシラスの群れとして水面でアピールするわけです。シルエットをはっきり見せるのではなく、あえて水面の波や泡に同化させてルアーの存在をぼやかし、なんだかわからないうちに食わせてしまう作戦です。その代表が、シンキングペンシルの「スキッピング」。シンキングペンシルを遠投し、着水と同時に水面をミドル~ハイスピードでシュパパパパパ~と滑らせ、たまに泡をまとうように引いてきます。ルアーによっては細かくロッドティップをシェイクしながらただ巻きするだけでヒットすることもあり、ハマると連発もあります。プラグ類は着水音がジグよりもマイルドなので、青物を警戒させにくい利点もあり、ときとしてワラササイズ以上の青物がヒットすることもあるので見逃せません。
時合いはやっぱり朝イチですが、いきなりド日中に壮大なボイルが起こることもありますよ!
ルアーは、ハルシオンシステム/ハルシコ130、ダイワ/オーバーゼアースキッピング130Sなどのシンキングペンシルのほか、場合によってはタックルハウス/フィードポッパー120、135などのポッパーが爆発することがあります。ほか、ダイビングペンシルも有効。とにかく、カヤックでも遠くからアプローチできるようによく飛んで、大型青物に負けない頑丈なプラグが必要です。
おなじみ弟先生こと私の弟のフェイバリットは、ハルシオンシステム/ハルシコ105の腹フックをはずしたものとか。フックの接触音が減るので、相模湾のマグロにも効くようです。
ナブラが沸いているのに、何を投げても全然食わないときはシラスナブラの可能性が高いです。こんなときのために、ぜひクリアカラーのシンキングペンシルなどを用意しておくといいでしょう。きっと、いままで釣れなかったのがなんだったのかと思うくらい釣れる……かも!?
では、ナガシマでした☆☆☆
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