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2015/06/30

【特訓】カヤック再乗艇超入門【後編】

毎度ありがとうございます、サウスウインドのナガシマです。

サウスウインドの艇庫&クラブハウスのある神奈川県は三浦半島の和田長浜(わだなはま、と読みます)は、カヤックフィッシング入門ほかシーカヤックのライトツーリングはもちろん、ご家族でのカヤック遊びに向いたロケーションとして大人気。約200台分の広い無料駐車場があり、カヤックアングラーも多く集まるので交流の場所としても超おすすめです。ただし、7/1(水)~8/31(月)まで海水浴場となり混雑するためカヤックの出艇が難しくなります。どうぞご注意ください! 9月半ばからは海も静かになるので、通常通り出艇しやすくなります。


さて。

こないだの定休日。海水浴場がオープンする前に、和田長浜にて久々にカヤック再乗艇の練習に行ってきたのは先日のブログでお伝えしたとおりですが、今回はその続編です。とにかく、近くカヤックフィッシングに入門される方は、タックルやクーラーボックスを積んで釣りに行かれる前に、水の温かいこの時期、一度は再乗艇の練習をやってみてください(必ずしもフル装備で練習する必要はありませんよ! あくまで感覚をつかむことが大事なので、タックルなどは積まなくてもOKです)。また、カヤックを乗り換えた場合も、ぜひ再練習しましょう!

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練習に使用した艇はホビー/アウトバックです。波が穏やかならこんな感じでデッキに立つこともできる超安定艇ですが、場合によってはもちろんひっくり返ることもあります。

では、前編の基本編に続き、今回の後編ではもう一歩進んだ再乗艇テクから、その後のリカバリーの方法まで解説したいと思います。もう少し当ブログにお付き合いいただければ幸いです。



●カヤックの起こし方Ver.2
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前回は、ひっくり返ったカヤックの真ん中あたりに飛び乗るようにして反対側の舷をつかみ、体重をかけて起こす方法をご紹介しました。今回は、カヤックによってはもっと軽い力でも起こせる方法を解説します。艇幅の細めで軽量なシットオントップカヤック、たとえばハリケーンカヤックスのスキマー128は、このやり方のほうが起こしやすい人もいると思います。まず、両舷のハンドルをそれぞれつかみます。で、思いっきりボディスラムで投げるように、上半身だけで大外刈りをかけるようにしてカヤックを復元させます。コツは、カヤックの浮力をうまく利用して、自分側のハンドルを空中に押し出すようにすることと、反対側の舷をハンドルを強く引きつけることです。こうすると、わりと簡単に「クルッ」と回せるはずです。ぜひ、練習してみてくさい。

●風と波の向きを確認する
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つまり、波を受ける側から再乗艇したほうがいいのか、波を背にしたほうがやりやすいのか、ということです。これは、人によっても、カヤックの種類によっても多少変わるので、とにかく何度も練習してやりやすい側からの再乗艇に慣れる必要があります。背中から波を受けるとカヤックの下に体が深く潜りこむことがありますし、波を受ける側に回ると、波の強さによっては不意にカヤックが押されて顔面を強打するなどの状況も考えられます。どちらかからやってみて乗りにくい場合は、無理せず落ち着いて、カヤックをつかみながら反対側に移動して再挑戦してみましょう。それでも難しいようなら、すぐに118番(海上保安庁)に連絡して救助を要請します。このため、携帯電話はアクアパックなどの専用防水ケースに入れてライフジャケットにつないでおき、いつでも通話できる状態にしておくことが重要です。カヤック艇内に入れてしまうと……結果はもうおわかりですね。ちなみにジップロック程度では、緊急時、ほとんど防水の役に立ちません。そもそも、ジップロックだとスマホの場合は指で操作することが難しくなります。

●パドルフロートを活用する
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パドルフロートとは、パドルにセットして足がかりとして使う再乗艇補助具です。固形式と、空気を注入するインフレータブル式の2種類があり、主にシーカヤックで使用されますが、もちろんフィッシングカヤックでも使えます。ただ、カヤック側にパドルのブレードをさして固定できるショックコードなどがあったほうが安定します。たとえば、ハリケーンカヤックスのスキマーでしたら、シートのベルトのすき間にブレードをさしこむと再乗艇しやすくなるはずです。

●持っておきたいビルジポンプ
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ハリケーンカヤックスなどのラバーハッチタイプはともかく、マリブカヤックス、ホビーカヤックなど樹脂製の大型ハッチの場合、転覆時、水圧などの影響により艇内に大量の水が入ることがあります。この場合、再乗艇しても水の重さで前進できなくなったり、カヤックのバランスが崩れて再転覆したりするおそれがあるため、早急な排水が必要になります。そこで、一回のポンピングで大量に排水できるビルジポンプを使います。過去、実際に海で沈したお客さまのなかには、浸水していわゆる水舟状態になってしまい、着岸するのに非常に苦労した方も多くいらっしゃいます。安全なカヤックフィッシングのために、ぜひとも装備しておきたいセルフレスキュー用品ですね。製品では、ベクソンやスコッティのビルジポンプが優秀でおすすめです。

●フラッグが抵抗になることも
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ちなみに、カヤックにフラッグを立てるとき、マウントなどでがっちり固定すると、転覆したとき旗とポールが抵抗になって起こしにくくなることがあります。また、浅瀬ではポールが底にひっかかることも多いです。このため、慣れないうちはフラッグはカヤックに固定せず、スカッパーホールやロッドホルダーを利用して立てて、万が一のときに抜けるようにしておくといいと思います(転覆時にフラッグをなくしたくない場合は、リーシュコードでつないでおきましょう)。

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何回も再乗艇の練習をすると、さすがにくたくたになりますね。でも、休日を費やしてでもやる価値はありますよ! みなさんも、ぜひお仲間と一緒に練習してみてはいかがでしょうか。


それでは、ナガシマでした☆☆☆

【速報】本日、スコッティ新製品が入荷しました!

P6300002 とりあえず搬入!

P6300005 数量をチェック!

欠品しておりましたあのパーツ、マウントなども入荷しました。ご予約いただいておりますお客さまより順次、発送させていただきます。お届けまで、いましばらくお待ちくださいませ。



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