【初めの】カヤック用タイラバロッド超入門【1本】
毎度ありがとうございます。サウスウインドのナガシマです。
先日の定休日、約1カ月ぶりにカヤックフィッシングに行くことができました。いや~、台風や津波注意報などで中止が続いていたので、天気のいい日に浮けただけでも超楽しかったです。
ショゴ(カンパチの幼魚)のダブルヒット。ダブルは人生2回目だっ!
まあまあサイズのオオモンハタ。こいつは鍋&煮付け用にキープ。
またショゴ。kayak55の赤澤さんおすすめのジグ、すっげー釣れるかも♪
ほかにもウッカリカサゴやホウボウなどいろいろ釣れたんですが、ひさびさのスロージギングはやっぱり楽しかったですねー。釣りができて、アタリがあるだけで本当にシアワセです。
ところで、スロージギングとともにいろいろな魚を狙える釣法といえば、タイラバ。タックルがシンプルで、ゆっくり巻くだけで釣れるので、カヤックフィッシングでは初心者にもおすすめ。もちろん、究めると80cmオーバーの大ダイ、90cmオーバーの魔ダイも獲れる釣り方として、いまや全国的に大人気なんです。もちろん、私ナガシマも現在進行形で超ハマっております。
というわけで、この秋、カヤックタイラバに挑戦してみたい方のために、ロッドの解説をしてみたいと思います。秋だけでなく、来春の乗っ込みシーズンの大型マダイにも対応してますよー。
マダイ。マダイは北海道から九州まで広く分布し、海水浴場の波打ち際から水深200mくらいの深場まで、いろいろな水深に生息しています。日本を代表する釣魚といっても間違いないでしょう。もちろんカヤックでも大人気で、だれもが一度は釣りたいターゲットとされています。
そんなマダイをタイラバといわれるルアーで釣るには、絶対に専用のタックルを使ったほうが有利です。警戒心の強いマダイがタイラバにじゃれつくときの小さいアタリを繊細で柔らかなティップ(竿先)でとらえ、80cmオーバーの暴力的高圧的なトルクに応戦するにはベリー~バット(胴から根元)にある程度のパワーが必要になります。最近では、本当にたくさんのタイラバ専用ロッドが発売されていますが、カヤック用として初めての1本ならどれがいいのでしょうか。ロッド選びにお悩みの方もたくさんいらっしゃると思いますので、一緒に考えてみましょう。
まず、カヤックでのタイラバ入門の場合、以下のような条件が求められるかと思います。
①デッキのうえでガチャガチャして竿を折ることもあるので、そんなに高いものでなくてもOK
②カヤックのタイラバで攻略可能な水深は、せいぜい100mまで
③釣り方はただ巻きオンリーなので、ロッドの長さはそれほど気にしなくてもいい
①について。リールとセットで3~4万円もあれば十分ですが、最近では1万円台のロッドでもめちゃくちゃいいモノがあります。ナガシマ的には、できればリールにお金をかけたほうがいいと思います。ちなみに、現時点でタイラバ最高峰リールとされるのはシマノのオシアコンクエスト。だれに聞いても低い評価の人はいません。タイラバならパワーギアの200/201PGでしょうか。ナガシマは201HGを買いたいと思っていますが、そんな私がいま使っているのは、隠れた安いいリールともいえるシマノ/ベイゲーム301HG。タイラバをキャストして広範囲を探れるので、すごく使いやすいです。ほか、カワハギやシーバスなんかにもイケます。
②は、タイラバの重さを決めるときの重要な要素になります。潮の流れがゆるければ「水深=タイラバの重さ」でも問題ないですが、潮のたるいときはあまり釣れないので、場合によっては「水深×1.5~2倍」くらいの重さのタイラバが必要になることも多いのです。つまり、水深50mなら基本的には60~80gくらいが使いやすいでしょう。また、手漕ぎのカヤックだと潮に流されるまま釣ることになるので、潮流や風の速さによっては水深50mでも100g以上のタイラバを使わないと底をとれないことがあります。まず、着底がわからないと釣れませんよ! この点を考えると、初めての1本として選ぶなら、最低でも100gのタイラバを背負えるロッドのほうが浅場からやや深い場所も攻めることができるので便利といえるでしょう。
そして③ですが、水面が極端に近いカヤックフィッシングでは、釣り船のように水平よりも下にロッドを下げて釣りをすることが少ないです。つまり、ジギングのようにアクションが求められるロッドは、短めのほうが使いやすいこともあります。ただし、タイラバの場合はロッドを水平に保持してゆっくり一定のスピードでリールを巻くのが超基本の釣り方なので、一般的にラインナップされている6.4~6.10フィートくらいの長さのタイラバ専用ロッドが問題なく使えます。
では、具体的にカヤックタイラバ入門用にはどんなのがいいのかをご説明しますね。
まずは、メジャークラフト/ジャイアントキリングGKJ-B65L/TR。最近流行のソリッドティップタイプではなく、初期ラインナップのチューブラーティップですが、逆に感度がよく、「あ、ゴミがひっかかった」「わ、タイが離した……」など、タイラバがいまどんな状態にあるのかとてもわかりやすいモデルです。初めてのカヤック用タイラバロッドとして「これでいい」という間に合わせの1本ではなく「これがいい」と思わせるマルチな使いやすさがあります。ナガシマ的には、この1本はかなりおすすめ。ただし、タイラバ負荷は最大100gとなっていますが、カヤックで実際に100gを使うとティップが入りすぎてアタリがわかりにくいかもしれません。この65Lで気持ちよく巻けるのは60~80gですね。このロッドではタイラバでたくさんの魚を釣らせてもらいましたが、なかでも83cm/7kgオーバーの大ダイをじわじわ浮かせた底力には感動しました。後発のソリッドティップシリーズなら、ナガシマは120gまで背負える69MHTR/Sが気になっています。でも、このモデルはいま現在、非常に人気が高いようでなかなか売っていないんですよね~。
そしてこれ。シマノ/炎月SS B610M-Sです。ナガシマは最近買ったばかりでまだ使っていないのですが……というか当店スタッフよっしーに先に使われてしまいましたが、よっしーでもわかるほど、いままでのロッドと比べものにならないくらい感度がいいということです。ミディアムクラスのオールラウンダーなので、たくさんロッドを積めないカヤックにはおすすめ。なにより、この価格帯ながらタフテックαのソリッドティップでスパイラルガイド仕様。さらにいいのが、春潮の藻クズがラインにまとわりついても巻けるように、ガイド径がやや大きくなっているということ。これ、竿先に手を伸ばしにくいカヤックではとてもありがたい設定なんです!
ナガシマは、カヤックのロッドホルダーでブランクにキズがつかないように、こんなパッドを巻きつけていますが、見た目がダサいですね。なんかいい方法がないかなと思っています。
参考になるかわかりませんが、ジャイアントキリングGKJ-B65L/TRでの乗っ込みマダイとのファイトシーンです。ヒットした瞬間は青物→すぐにマダイ→いや、引きがヘンだから底棲のサメかな?と思っていたら78cm/5.5kgのマダイでした。残念ながら今期2本目の80オーバーとはいきませんでしたが、とってもよろこんでいるナガシマさんも合わせてご鑑賞いただければありがたいです。今年の5月はマダイがよく釣れたので、この魚は調子に乗ってポンピングしていますが、本当は、遊動式タイラバではポンピングしすぎるとバレやすいので要注意です。マダイが突っ込んでも落ち着いて、ロッドをあおらずに一定スピードで巻きましょう! リールのドラグはゆるめに調整しておき、マダイが上を向いたときだけ巻ければOKですよ。
というわけで、こないだの久々の釣りでは全員ヒットしてヨカッタナー……あれ、この人は?
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