【予習】ドライスーツ超入門【復習】
毎度ありがとうございます。サウスウインドのナガシマです。
だいぶ冷え込む日が増えてきましたが、みなさまのカヤックフィッシングの釣果はいかがでしょうか。そうですか釣れ釣れですか。アオリイカにカワハギにアマダイと、うらやましいですね~。
こう寒くなってくるとカヤックフィッシングのウエア選びに悩むところですが、サウスウインドでは毎日のようにドライスーツのお問い合わせをいただいています。本当にありがとうございます!
ドライスーツは、もしものときの安全対策としてもとても大事なウエアですので、真冬もカヤックフィッシングをされる方はぜひご着用いただきたいと思っています。そんな今回のブログでは、ドライスーツ超入門として、選び方からメンテナンスまでご紹介してみたいと思います。
●ドライスーツのほうが快適な時期、気温とは
関東でのカヤックフィッシングの場合、ドライスーツを着たほうが快適な時期は、だいたい12月初旬から3月中旬くらいまでですね。もちろん、曇ったり低気圧が接近したりして気温が低ければ11月中旬や4月初旬でも出番があることがあります。もちろん、上下セパレートのドライジャケット、ドライパンツの組み合わせでも重ね着の方法によっては冬でも大丈夫ですが、落水すると確実にウエア内に水が入ってきます。その点、ドライスーツは完全防水ウエアではありませんが、セパレートウエアとくらべるとはるかに防水性が高いので、真冬のカヤックフィッシングにはなくてはならない専用かつ必須のウエアというわけです。ホント、便利ですよ。
ちなみに、暑さ寒さの感じ方は人それぞれですので一概にはいえませんが、気温でいうと、ナガシマの場合はその日の最高気温が10度くらいならドライスーツを着用することが多いです。13~14度でも、曇ったり雨が降ったりしそうな日ならドライスーツの出番がありますね。雪のちらつきそうな3~4度くらいの天気なら、間違いなくドライスーツじゃないとやりきれません。水温の低い春先も、ドライスーツを着たほうが安心ですね。万が一、落水したとしても低体温症になりにくいので、一般的なセパレートウエアよりも安全度はかなり高くなります。
●セミドライか、フルドライか
ひとことで「ドライスーツ」といっても、首の部分がネオプレンの「セミドライスーツ」と、ラテックスゴムの「フルドライスーツ」があります。ネオプレンのセミドライスーツは、手首はラテックスゴムで水が浸入しにくいですが、首の密着性がラテックスゴムよりも低くなります。
写真は、ネオプレンのセミドライです。首がネオプレンの製品は価格が安いことが多く、過酷な環境で漕ぐことがない釣りではこれでも十分といえます。ただし、太い塩ビパイプなどはめて一週間くらい放置して伸ばすくらいしか調整がきかないので、首の太い方にはサイズがきつい場合があります。一方のラテックスゴムは、髪の毛などがはさまっていなければ落水してもほとんど水が入ることがなく、ゴムを切ってサイズ調整もできます。また、ラテックスゴムはパーツ交換による修理も可能です。セミドライは、首の修理ができないことがほとんどです。
パーム/カスケード(フルドライスーツ)
ストールクイスト/AMP(フルドライスーツ)
ストールクイスト/EZ(セミドライスーツ)
セミドライスーツもフルドライスーツも、手首は密着性の高いラテックスゴムになっています。こちらも、塩ビパイプなど硬いものにはめて、よく切れるカッターで円周状にカットするとサイズ調整ができます。きついまま使用すると血流が阻害されて手が冷たくなるので超注意です!
●ドライスーツ、サイズの選び方
ドライスーツはやはりご試着のうえ選ぶのが間違いないのですが、USサイズと日本サイズでは大きさが若干違うように、ブランドによってサイズ感がかなり違うのが正直なところ。以下、ざっくりですがいわゆる日本サイズとくらべたときのサイズ感の違いを表してみました。
パーム=表示よりワンサイズ~ハーフサイズくらい大きめ
レベルシックス=表示よりワンサイズ~ハーフサイズくらい大きめ
ストールクイスト=表示よりやや大きめ
ブルーストーム=日本のサイズ表記とほぼ同じ
リトルオーシャン=日本のサイズ表記とほぼ同じ
モンベル=日本のサイズ表記とほぼ同じ
身長166㎝、体重60㎏で標準体型のナガシマがいま現在、着用しているのはブルーストーム/ハイドライトドライスーツで、サイズはMです。パームの場合はSサイズでもほぼジャストサイズで着用できます。Mだとちょっと大きく感じます。ただし!ホビーカヤックの場合は足で漕ぐのでジャストサイズだと膝や尻が張って窮屈に感じるかもしれません。また、寒がりの方はインナーに着込むことを考えると、ちょっと余裕のあるサイズ選びが大事ですね。
※ちなみに、ドライスーツの実際の着用方法についてはこちらのブログをご確認ください。
●ドライスーツは、めちゃくちゃ暖かい
あくまで参考までにご紹介しますが、私の場合は、雪が降りそうなほど寒い日でなければ、インナーは上下ヒートテック一枚です。着ているドライスーツの色が黒なので、太陽を浴びるとぽかぽか暖かいというのもありますが、インナー一枚でほぼ問題なく釣りをしています。寒がりの方でも、薄手のフリースなどを一枚、追加する程度でいいのではないかと思います。これで、真冬でもコタツにくるまりながら釣りをしているような快適さがあります。もちろん、足先はかなり冷えるので厚手のウールソックスで防寒し、ブーツを着用しています。また、真冬ならウールのグローブがないと釣りになりません。ネックウォーマー、ニット帽も必需品です。
あと本当は、ヒートテックは温める機能はすごく高いのですが、逆に暑くなりすぎたり、これにより汗冷えしたりすることがあるので、インナーはファイントラックを代表とするウォータースポーツ用の高機能ウエアを着用するのがおすすめです。動きやすさと快適さが段違いですよ。
●ドライスーツの簡単メンテナンス
まず、カヤックフィッシングのときはポリタンクやアウトドア用シャワーなどで水を用意しておき、海から上がったらドライスーツを着用したまま水を浴びて潮汚れや砂、魚のぬめりなどの汚れをザーッと落としてしまうといいでしょう。ファスナー部や素材の重なり部もよく洗っておきます。で、タオルなどで水気を軽く拭いてから脱いだあと、ご自宅に帰ってからラテックスゴム部分についた肌の脂を薄めた衣類用洗剤で軽く洗っておくと、なお理想的です。そのあと、ハンガーにかけて、陰干ししてよく乾かします。紫外線により、とくにラテックスゴムが劣化しないように、必ず陰干しですよ! このとき、胸元のファスナーを開けておくと、より早く乾きます。なお、中に水がたまってしまった場合は、裏返してから干してもいいでしょう。
で、しばらく使わない場合は、ラテックスゴム部分がお互いに張りつかないよう、ウエットスーツ用の専用パウダーやベビーパウダーをふりかけてサラサラ状態にしておきます。また、防水ファスナー部分にも付属のグリスを塗っておくと、固着を防ぐことができます。長期的に着ない場合は、きっちり折りたたまずにふんわり丸めるようにして保管します。とくに、防水ファスナー部分と、手首、首のラテックスゴム部分に折り目がつかないように、十分ご注意ください。ドライスーツはたしかに高価なウエアですが、しっかりメンテナンスして大事に扱えば、ふつうに5シーズン以上はご着用いただけるはずです。なので、実はお得なんですよね。
寒くなればなるほど、ドライスーツの在庫は少なくなります。お取り寄せも可能ですが、メーカーもその年に一度、完売してしまうと「今期は入荷予定なし」ということもありますので、購入をご検討中の方はぜひお早めにどうぞ! とはいえ、サイズ選びなどで疑問やお悩みがあると思いますので、わからないことなどありましたら何でもお気軽にサウスウインドまでお問合せください。メールでもお電話でもOKです! どうぞお気軽にお問合せくださいませ。
サウスウインド 電話:045-222-1322
明日から12月ですね。ドライスーツの出番はますます多くなると思います。ほか、ドライスーツのいいところとしては、フロントファスナーがついているものが多いので、ずばり、おしっこ問題が解消されます。朝だけちょっと釣りをして、ドライスーツを脱いですぐに出社……なんてエクストリームなことも可能です。ぜひ、ドライスーツを着て快適なカヤックフィッシングを!
それでは、ナガシマでした☆☆☆彡
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