【殿堂入り】冬シーバス超ヒットルアー解説【永久不滅】
超個人的な考えなのですが、毎年12月20日前後の朝7時、夕方4時ってシーバスがよく釣れるタイミングだと思っています。過去には、なぜかこの12月20日前後によく90㎝オーバー、80アップを釣っています。だから、毎年12月18日~22日はシーバス休暇をとりたいくらいなんです。
毎度ありがとうございます。サウスウインドのナガシマです。
この12月20日前後は、潮が止まっていても、釣りさえできる状況なら超ビッグチャンスがあると思っています。今年も、もうすぐ12月20日がやってきます。もちろん、エリアによって違いがあるのですべての地域で当てはまるわけではないのですが、関東のシーバスフィッシングは12月20日前後にピークを迎えるんじゃないか、と勝手に推測しています。カヤックの場合、岸釣りよりも釣れる確率は高まりますし、条件もそれほどシビアではありませんが、それでも毎年、12月中旬が近づくとワクワクします。今年はどうでしょうかねー。本当に楽しみです!
さて。
この時期のカヤックからの釣りでは、カタクチイワシやコノシロについたシーバスを狙って広範囲を探っていくのですが、私の場合、基準としているひとつのルアーがあります。それが、ジャッカルのビッグバッカーです。わりと最近、発売されたものですが、私のなかではすでに永久不滅のド定番ルアーとして殿堂入りしています。その日のシーバスの状況、活性、ポジションがどんな感じかをサーチするのに、これ以上、手っ取り早いものはありません。
先日も、ビッグバッカーで83㎝をキャッチ。ビッグバッカーのない冬シーバスなんて……無理。
ジャッカルのビッグバッカーは、2012年に発売開始となったルアーで、いわゆる鉄板バイブ、メタルバイブレーションと呼ばれるジャンルのルアーです。重量があるためよく飛び、水面直下から底付近まで攻めることができるので、カヤックからの釣りでも広範囲を探ることができます。カタクチイワシに似た細身な形状なのでシーバスがスレにくく、ずっと使っていてもアタリが長続きするのがほかのルアーとは一線を画すところだと思います。この手のルアーにありがちが引き抵抗の重さもそれほど大きくなく、ライントラブルもまだ許容範囲です。何より、巻いているとき海中の変化を伝えてくれる「ルアーの感度」がとても高い印象があります。
このビッグバッカーを、この時期、産卵前のシーバスが集まりやすいシャローフラットエリアでブン投げてガンガン巻きます。狙うべき水深は3~10m前後。レンジによってタイプを使い分けることで、もっと効率よくランカーシーバスのヒットを導きだすことができると思います。
●メインは107H.W
私の場合、107㎜で35gのH.W(ヘビーウエイト)がトップバッターです。使い方は、まったく自由でかまいません。着底させてゆっくりただ巻き、ストップ&ゴー、水面直下の超速巻きなど、魚の活性に合わせていろいろやってみるといいと思います。これで水深5~7m前後をカバーします。このレンジでアタリが連発すれば、カラーチェンジなどでさらにデカいのを狙います。それでも小さいサイズが無限に続くようなら、浅い場所、さらに深い場所へ移動します。
●シャローは107
こちらは27gのオリジナル版。107H.Wよりも軽快な引き心地なので、だれでも使いやすいと思います。この冬のカヤックシーバスをまず一匹釣るなら、この107がいいかもしれません。これも浮き上がりにくいので、水深でいうと3~5mの底付近を攻めやすい特性があります。
●深場、大きなベイトには128
今年、追加されたシリーズ最大モデルで、大きさは128㎜、重さは44gもあります。予想に反して引き抵抗は軽く、107H.Wと同様の感覚で使うことができます。エサとなるイワシが大きいときや、ボラ、コノシロを捕食しているときにかなりの出番があります。ナガシマはシャローエリアのなかでも深い水深の8~10mラインで多用しています。ちなみに、107H.Wと128は重量があるので、スピニングもベイトも、ボートシーバス用ロッドのなかでもミディアムヘビー以上の強いモデルじゃないと巻いていて竿が負けてしまい、バイトがあってもフッキングできず、使いにくいかもしれません。107は、一般的なミディアムクラスのロッドでもなんとか大丈夫です。
あと、鉄板バイブは背中にスナップを通す穴が2~3つ開いていますが、私は引き抵抗が最も軽く、泳ぐ姿勢が前のめりになりにくい一番前の穴で使っています。というか、一番前の穴でしか釣ったことありません。ただ、超深場を攻めるなら、一番うしろの穴も有効だと思います。
●なぜかよく釣れるカラー
ずばり!私の場合はイワシブラッドラインが最も釣れています。先日も、80アップを頭に何本もキャッチしました。その次に、ボラギンのヒット率が高いですね。さらにいうと、やや派手なライムマジックも最近のお気に入りで、朝まずめに爆発力があります。ただし!はっきりいってしまうと、どのカラーでも釣れます。このへんは、釣れそうだと思える好きなカラーを使えば間違いないです。塗装がボロボロに剥げても、なんの問題もなくシーバスは食ってきますよ。
ちなみに、当店スタッフよっしーはコットンキャンディーカラーが好きだとか。あとコンスタンギーゴ。あとブルピン。要するに、なんでも釣れるわけです。2~3色、用意すれば十分です。
●釣れすぎるのも問題!?
ビッグバッカーにはトレブルフックが3つ装着されているので、入れ食いになるとリリースに手間どってしまい、釣速が落ちることがあります。狭いカヤックの上では、ランディング後に大暴れするシーバスからフックをはずすのは非常に危険なので、あらかじめバーブレスにしておくか、写真のようにシングルフックに交換するのも有効です。小さいシーバスがじゃれついてもフッキングしにくいのですが、大きいシーバスが横取りするとフックアップしやすいですよ。
●リアルスティールというランカーキラー
ダイワの同様のコンセプトのルアーに、リアルスティール35というものがあります。これは120㎜、35gの鉄板ですが、ビッグバッカーに似ているようでやや違います。リアルスティールのほうが動きがおとなしく、これがハマると不思議なくらい80アップが連発することもあります。では、なぜこれをメインにしないかというと、私のタックルでは「ルアー感度」がビッグバッカーよりもわかりにくいからです。引いているレンジや潮の噛み具合がやや不明瞭なんですね。
ビッグバッカーは、底付近をトレースする能力、レンジキープ性能も非常に高いので、ヒラメのヒット率も抜群です。底をちんたら引いていると、ヒラメばっかりヒットすることも……。
当店スタッフよっしーは、「ビッグバッカーはたしかに釣れるけど、簡単に釣れすぎるからつまらない」と、たまに生意気なことをいいます。たしかに、デカいシーバスが釣れても「ビッグバッカーだから、ねぇ……」となりがちなんです。ただ、カヤックで冬のシーバスを釣ったことのない人にいくつかルアーをすすめるとしたら、ルドラもいいんですが、間違いなくビッグバッカーがその筆頭となるでしょう。それほど、この時期のシャローのシーバスには有効だということです。
ビッグバッカーでシーバスの位置を確認できたら、マグナムスプーンで一発を狙うのも面白いですよ。写真のような70クラスも食ってきますが、特大のランカーにはコノシロ系のデカいルアーも効きます。シャクって落として、すごく疲れる釣りですが、楽しさは無限に深い……かも。
カヤックシーバスもいよいよ終盤戦。みなさま、心残りのないように楽しく安全な釣りを!
それでは、ナガシマでした☆☆☆彡
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