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2018/04/19

【辛口】スレイヤープロペルシリーズ超インプレ・後編【批評】

毎度ありがとうございます。サウスウインドのナガシマです。




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前回のブログでは、スレイヤープロペル12LTマンタレイプロペルアングラー12を独断と偏見でインプレしましたが、今回はスレイヤープロペル10と、スレイヤープロペル13についてジャッジしていきたいと思います! 個人的な思い入れからスレイヤープロペル13のインプレが長いですがどうぞご了承くださいませ。






スレイヤープロペル10

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スレイヤープロペルシリーズで最も小型のモデル。足漕ぎカヤック入門としてはじめての一艇に選ぶ方も多いのですが、これしかない……と指名買いするお客さまもけっこういらっしゃいます。コンパクトなのにパワーがあり、和田長浜のような外洋に面した釣り場にも向くので人気はますます高くなっています。戦車で例えるならシャーマンことM4中戦車、戦闘機でいうとワートホグでおなじみA-10サンダーボルトⅡのごとく機動力もあります。正直、デザインとしてはちとブサイクなんですが、実力としてはかなり高いんですね。

【いいところ】
・重量が28㎏とそこまで重くない
・コンパクトなのに本格的なカヤックフィッシングもイケる
・軽自動車にも積めてワンボックスカーの車内積みも可能
・だれでも漕ぎやすいのでカヤックフィッシング入門にも向いている
・形がブサかわいい

【気に入らないところ】
・直進性にやや劣る
・安定性が高いのでスピード性能にやや劣る
・荷室のスペースがやや狭い
・パドルホルダーを工夫しないといけない
・バルーンカートを積みにくい

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車載や自宅での保管もこれならラクラクのはず。みなさんが気にされるほど重くないですよ。何より、ハンドルがハードタイプなのでしっかり握りやすくて持ち上げやすいのです!

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安定性がめっちゃ高くて釣りやすいんですが、その性能ゆえにスピード感はあまりありません。しかし、最近のカヤックフィッシングの傾向としては「スピードよりも釣りやすさと安定性」で選ぶ方が多いので、スレイヤープロペル10はその代表的カヤックのひとつともいえます。

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私のようにカートを積んでそのまま出艇する場合には、荷室が狭いのでちょっと無理やり感がでてしまいます。もちろんクーラーボックスの大きさによってはそのかぎりではありませんが、工夫が必要ですね。

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乗っていてたまーに気になるのが直進性。風向きや潮の流れによっては、けっこうちょこちょこラダー操作で進行方向を修正する必要があります。ま、よそ見しなければいいだけの話ですし、片道5㎞以上など広範囲をガンガン漕ぎまくるような使い方でなければ問題はないはずです。

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凪なら立てます。立ってキャストもできます。立ってファイトもイケます。立ったままデカい魚をバラすとバックドロップになることもあるので要注意。当店スタッフよっしーもこの通りドヤ顔。




スレイヤープロペル13

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さて問題のこちら。私がいまメインで乗っているのですが、とにかく海に浮くまではどうしようもないカヤックです。重い、デカい、扱いにくい……ほんとただ釣りに行くのになんでこんなツラい思いをしなければならないのかと毎回、悩むのですが、水に浮いた瞬間、いつも「やっぱこれじゃないとダメだ」と考えをあらためさせられます。それほど頼りになる絶大な安定性を備えていて、必要十分なスピード性能もあります。休日はごろごろしてばかりのダメなお父さんなのに、会社では多くの部下を束ねる辣腕部長のような信頼性。私にとって、上司にしたいカヤックNo.1は間違いなくこの人です。ちなみに、比較対象としてよくご質問をいただきますが、ホビーのレボ13で走破するのがちょっと難しいような海況でも、スレイヤープロペル13ならわりと苦もなく漕ぎきれます(もちろん無理は禁物ですが)。スピードは、ターボフィン仕様のレボ13にほんの少し劣る程度なので実用性能的には十分。つまり、レボ13のスピード性能に同じくホビーのアウトバックの安定性をフュージョンしてさらにプロペラによる無段階前進後進を実現させたようなフィッシングカヤックです。スレイヤープロペル13はアメリカでは「カヤックフィッシングマシーン」とも呼ばれ、タイタンシリーズとともに絶大な人気を博しています。何度もいいますが陸上ではデカくて重くてどうしようもないカヤックで、自宅での保管環境や車載の問題を多分にはらんでいますが、それがクリアできる方にはナガシマ的には強く激しく推奨します。どうでもいい話なんですが戦車で例えるならM1エイブラムス。異論は一切認めませんよ。

【いいところ】
・直進性が高く、安定性も抜群
・積載量も大きく、荷室も広いので大型クーラーボックスも積める
・水に浮いてしまえばこれほど釣りやすいカヤックはない
・カヤック自体に重さがあるので、多少の風では動じない
・これまで乗ったカヤックの中でベストの安心感がある

【気に入らないところ】
・超重い
・めちゃ重い
・激重い
・クソ重い
・死ぬほど重い

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スレイヤープロペル13は、その重さがあるがゆえに水の上ではどっしりとした超安定感安心感があります。南斗五車星で例えるなら山のフドウのよう(くどい)。個人的にはコックピットの広さもお気に入り。魚探を外に出さなくてもいいほど余裕があります。

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こんな感じで、ドライブの頭にカムロックパドルホルダーセットしてランディングネットを置いておき、ヘラブナをすくうようにマダイをネットインさせるのが好みです。

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喫水によりスカッパーホールから水の出入りが多いので、わりとデッキは常時、濡れています。料亭の厨房のように水が流れているので、魚のぬめりや血、イカのスミなどが付着しにくいのが地味に素晴らしいと思っています。

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そして、これも最高。13にかぎったことではないのですが、スレイヤープロペルシリーズはドライブのフタを開けると水洗トイレ完備。なかでも安定性抜群の10と13は波の向きに関係なく用を足せます。

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ネイティブウォータークラフトにはオプションパーツが多いのもいいですね。使用目的に合わせて、カヤックに追加することができます。まさに艤装いらず。私はスレイヤープロペル13にはいままでひとつの穴をも開けていません。

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凪なら立てます。がんばればシートの上で三点倒立できます(たぶん)。スレイヤープロペルシリーズは、凪ならフロントハッチを開けるのもわりと余裕です。脱いだウエアを入れておくこともできます。






本当にあくまでかぎりなく個人的な好みなのですが、プロペラドライブシリーズの乗りやすさ使いやすさ釣りやすさの関係性を表すなら、

スレイヤープロペル13>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>マンタレイプロペルアングラー12≠スレイヤープロペル10>>スレイヤープロペル12LT

となりますかね。どうやらスレイヤープロペル13が好きすぎるのでこうなってしまったことをお許しくださいませ。艇の重さの関係性でしたら、まったくこの逆になります。



スレイヤープロペルシリーズについてほかにもいろいろ気になる点などありましたら、いつでもご質問お待ちしております。

それでは、ナガシマでした☆☆☆彡


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